倫理

仏教の基本的な実践には、三つの領域における自己鍛錬が含まれます。これらの鍛錬は、自分自身の幸せを目指して、自分の苦しみを克服するために行うことも、他者により多くの利益を与えるために、慈悲の心を持って取り組むこともできます。 三学とは何か 戒学―倫理的規律。破壊的な言動を避ける能力。これを育むために建設的な言動に専念する。これは自分自身の訓練であり、他者を規律に従わせようとするものではない。 定学―集中力。無関係な思考によって心がさまよわないように、心の焦点を合わせる能力。心を曇りなくはっきりさせて一点に集中する。心が怒りや執着、嫉妬などに飲み...

復習 戒・定・慧の三学の修行の目的は、私たちの抱える問題や苦難の克服です。苦難の原因を突き止め、三学を応用してそれらを取り除きます。 日々の生活の中で他の人々と関わる際に三学を実践するのも非常に有益なことです。 戒学―倫理的規範。他者に対する自分の言動に気を配ることは重要である。破壊的で有害な言動を避けるために、戒学が必要である。 定学―集中力。他者の交流において相手の状態やニーズを把握するためには、集中する能力が必要である。誰かと一緒にいるのに他のことに気を取られ、絶えず携帯電話を見ているようでは、コミュニケーションをとるのは難しい。 慧...

二番目の波羅蜜は持戒です。私たちは楽器を演奏したりボールを蹴る訓練について話しているのではなく、自分たちの倫理的行動をどうにかせねばならないのです。しかも、私たちは軍で誰か他の人に規律を守らせ、犬や人間を訓練しようとする警官であるというわけではなく、私たち自身の修養について話しているのです。 摂律儀戒 持戒には三種類あります。最初のものは、摂律儀戒（破壊的な行為をすることを慎むための持戒）です。これは、私たちの行動のし方であったり、話し方であったり、考え方のことです。つまり、ある種の破壊的な行動を回避するようになった様々な戒律を護持するという点から...

温かい心などの普遍的な価値を土台とする世俗主義的な倫理は幸福への秘訣です。

仏教の道徳は主に三つの分野から成り立っています。破壊的な行為を慎む為の自制心、建設的な行為を成す事、他者を助ける事です。

内なる平安は、現実的な態度、誠実さ、慈悲と利他心から生まれます。

親切と正直さという普遍的な価値は、どのような宗教の違いをも超越します。

できれば他者を助けること、少なくとも他者を害することはしないことで、倫理的な生活を送る事が出来ます。

エモリー大学における普遍的価値のトレーニングの概要を簡単に紹介します。

良い人間であるためには、倫理的な価値観を身につけなければなりません。自分自身や他の人々に誠実であることは、その基礎です。