ラムリム

はじめに...

ラムリムとは何か、仏陀の教えからどのようにラムリムが生まれたのか ラムリム（道次第）、すなわち「修行の階梯、段階に分かれた道のり」は、仏教の教えに接し、自分の生活に教えの基礎を生かしていく方法のことです。仏陀が生きたのは2500年前のことで、初めは僧侶の集団と共に、次いで尼僧の集団と共に生活しました。彼は出家した人々のコミュニティで説法を行っただけではなく、様々な人の家に招かれて食事を提供され、そのあとで教えを授けることもよくありました。...

はじめに このシリーズの第一部では、悪趣を避けて善趣を目指すという初級レベルの動機について考察しました。具体的に言えば、実践をさらに推し進めるために人間として転生したいと願うということです。 中級レベルの動機では、悪趣だけではなく、とめどなく繰り返される転生を避けることも目標とします。つまり、解脱を目指すのです。 上級レベルの動機は、悟った仏の境地に達して他者の最大の利益となることです。私たちは何度も転生を繰り返し、その中で絶えず自分を高めてゆきますが、最も基本的な関心はいつも、他者の最大の利益となることです。 中級レベル 苦諦：苦しみ...

真のダルマの3つのレベル ラムリムでは、動機（モチベーション）には3つのレベルがあるとされています。 初級レベル－現世の次の来世だけでなく、この先ずっと善趣（転生する三つの良い境涯、天道・人間道・修羅道の三善趣の一つ）に確実に転生し続けるという観点から考える。 中級レベル－輪廻（とめどなく繰り返される転生）から完全に開放されることが動機になる。解脱したいと考える。 上級レベル－全ての衆生が輪廻から解放されるのを助けるため、完全な悟りを得た仏の境地に至ることを目指す。 ...

これまでの復習 ここまで、ラムリム（段階分けされた精神的な道）についてお話してきました。私たちは初級レベルから上級レベルへと、一歩ずつ動機（モチベーション）の範囲を広げていきます。つまり、各レベルはその前のレベルの成果の上に成り立っているということです。...

「ダルマ・ライト」ではラムリムの道次第（教えの階梯）をこの生に限った視点から考えます。「本物のダルマ」は修行の完全形であり、様々なレベルの目標を提示します。どちらに取り組む場合も、全ての衆生を最もよく助けることを目指さなければなりません。

ラムリムの教えの三つのレベルの動機を使って効率的にタントラを実践する方法を学びましょう。

ツェンシャブ・セルコン・リンポチェが、人間としての生の貴重さを認識してそれを最大限に生かす事の重要性を強調し、伝統的なたとえ話を用いながら、ラムリムについての解説をします。

初級・中級・上級の各レベルにおける四聖諦の考え方を解説します。

ダライ・ラマ法王は、ラムリムを教えるときは四聖諦から始めるようにアドバイスしています。